介護福祉士の平均年収は約420万円、月収は約35万円で、施設の種別や開設主体によっても給与水準は大きく異なります。
本記事では、他資格との年収比較や施設別の月収データをもとに、介護福祉士の給与の実態をわかりやすく解説します。
- 介護福祉士の平均年収・手取り額と他資格との給与差
- 施設・開設主体別の月収の違いと高収入職場の特徴
- 年収500万円以上を目指すための具体的なキャリア戦略
1.介護福祉士の平均年収と給与はいくら?

介護福祉士の平均年収や月収の内訳、手取り額の目安について、厚生労働省のデータをもとに解説します。
他の介護資格との給与差も比較しながら、資格取得の収入面でのメリットを確認しましょう。
平均年収は400万〜420万円
介護福祉士の年収は約420万円で、月収は手当や一時金を含め約35万円と安定した収入が得られます。
近年は国の処遇改善加算により賃金水準は着実に上昇傾向にあり、専門資格を持つ介護福祉士はキャリアアップによるさらなる収入増も期待できます。
人々の生活を支えるやりがいある仕事として、今後も需要が高まる将来性ある職種といえます。
求人票・面接時の注意点
賞与の算定基礎が基本給のみなのか、手当を含むのかによっても年収は大きく変動するため、求人票の「想定年収」を確認する際は確認が必要です。
参考:厚生労働省|令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
手取り額は約315~357万円
一般的に手取り額の割合は額面の75~85%程度です。
介護福祉士の年収420万円に対する手取り額は約315万円〜357万円、月額では約26万円〜30万円が目安となります。
税金や社会保険料の控除後もこの水準を確保できることは、生活の安定につながる重要なポイントです。
一方で、都市部では家賃や生活費が高く、ゆとりある生活には夜勤手当の活用や副業との組み合わせを検討することも現実的な選択肢といえます。
他の資格との年収格差
介護職員初任者研修(約390万円)、実務者研修(約393万円)と比べ、介護福祉士の年収約420万円は国家資格の取得が収入アップに直結していることを示しています。
さらに介護支援専門員(ケアマネージャー)になると約466万円と大幅に上昇します。キャリアアップに伴い着実に年収が増加する仕組みがあり、資格取得への意欲が報われる職種といえます。
参考:厚生労働省|令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
2.【開設主体別】訪問・通所・施設の平均月収

介護福祉士の月収は、全体的に公立・地方公共団体が最も高く、営利法人が比較的低い傾向があります。
また、どの施設・開設主体においても、介護福祉士はその他の介護職員より月収が高くなっています。
3.介護福祉士で「年収500万円以上」を目指すキャリア戦略

処遇改善加算の活用、夜勤回数の増加、管理職へのステップアップなど、年収500万円以上を実現するための具体的な方法を紹介します。
自分に合った戦略を見つけるヒントにしてください。
給与アップの鍵「処遇改善加算」の仕組みと確認方法
給与を上げるために最も重要なのが、「処遇改善加算」の算定状況を確認することです。
・賃金体系の整備および研修の実施等
処遇改善加算は、介護職員の賃金向上を目的とした国の補助制度で、事業所が取得する加算区分(Ⅰ〜Ⅴ)によって支給額が異なります。
加算区分の高い職場を選ぶことが収入アップの重要なポイントです。確認方法は、求人票への記載確認や面接時に直接質問する方法が効果的です。
加算を最大限活用できる職場選びが、年収500万円達成への近道といえます。
夜勤回数増加や夜勤専従による収入確保
夜勤手当の平均額
介護福祉士の2交替夜勤手当は、正規職員の全体平均が5,973円、非正規職員が5,557円となっています。
業態別では老健や看護小規模多機能型が高く、最高12,000円の手当を支給する事業所もあります。
月に8〜10回夜勤をこなすと月額約5〜10万円のプラスとなり、年収アップへの効果的な手段といえます。
参考:日本医療労働組合連合会|「2025介護施設夜勤実態調査」結果概要
夜勤専従の平均額
夜勤専従の介護福祉士は、深夜割増賃金(1.25倍)と夜勤手当5,000円が加算され、日給31,625円、月収約32.6万円、年収約391万円が見込めます。
月10回の夜勤で効率よく収入を確保できる働き方であり、日勤中心の勤務と組み合わせることで年収500万円も現実的な目標となります。
参考:レバウェル株式会社|レバウェル介護|夜勤専従の介護職の手取りはいくら?年収の目安や仕事内容、働くメリット
管理職・リーダー職へのキャリアアップ
介護福祉士としての経験を積み、サービス提供責任者や介護主任、施設長へとステップアップすることで、基本給に加えて役職手当が支給され収入アップが期待できます。
また、介護職の管理職平均年収は施設・サービス種別によって異なります。
介護老人保健施設(約1,348万円)や介護医療院(約1,659万円)は突出して高い一方、訪問介護(約448万円)や居宅介護支援(約398万円)は比較的低水準です。
施設系(入所型)は平均約784万円と高く、管理職を目指す際は施設種別の選択が年収を大きく左右する重要なポイントといえます。
参考:株式会社ファミリーサポート|介護求人ラボ|介護管理職の仕事内容は?平均年収や必要な資格、転職について
4.介護福祉士の年収についてよくある質問

介護福祉士の給与や手取り、年収アップの方法について、よく寄せられる疑問にお答えします。転職や資格取得を検討している方はぜひ参考にしてください。
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介護福祉士の平均年収はどのくらいですか?
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介護福祉士の平均年収は約420万円(月収約35万円)です。基本給に加え、手当や一時金などが含まれます。
資格なしの介護職員と比べて年間約76万円高く、国家資格取得が収入に直結しています。
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介護福祉士の手取り額はいくらですか?
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額面年収420万円の場合、税金や社会保険料を差し引いた手取り額は約315万円〜357万円(月額約26万円〜30万円)が目安です。
控除額は扶養家族の有無や住んでいる地域によっても異なります。
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年収500万円以上を目指すことはできますか?
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可能です。
処遇改善加算の高い職場選び、夜勤回数の増加、管理職へのキャリアアップなどを組み合わせることで、年収500万円以上を現実的に目指せます。
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夜勤をすると年収はどれくらい増えますか?
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夜勤手当は1回あたり平均約5,973円(正規職員)で、月8〜10回の夜勤で月額約5〜10万円の収入増が見込めます。
夜勤専従として働いた場合、年収約391万円が目安ですが、月10回程度の勤務で効率よく収入を上げる有効な手段です。

体調管理を意識し、無理のない程度で働くのがポイントです。
5.介護福祉士の年収と上げるためにできること
介護福祉士の年収は約420万円ですが、処遇改善加算の高い職場選び、夜勤回数の増加、管理職へのキャリアアップ、ケアマネージャー資格の取得などを組み合わせることで年収500万円以上も十分に狙えます。
資格と経験を積み重ねることが収入向上への最も確実な道筋です。まずは自分のキャリアプランを明確にし、一歩ずつ実践していきましょう。






