ケアマネ試験は合格率10〜32%(最新の第28回は25.6%)と難易度が高く、受験資格の取得から合格後の手続きまで、幅広い知識と準備が必要です。
この記事では、試験概要・必要書類・合格率の推移・難しいと言われる理由まで、受験を検討している方が知っておくべき情報をまとめました。
- ケアマネ試験の概要・試験形式・申込から合格発表までの流れ
- ケアマネ試験の合格率の推移と難しいと言われる理由
- 合格後に必要な手続きと専門員証取得までの流れ
1.ケアマネ試験とは?

ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)は、介護保険制度においてケアプランの作成や関係機関との連絡調整を担うケアマネジャーになるための資格試験です。
都道府県ごとに実施され、合格後は実務研修を修了することで、介護支援専門員証が交付されます。
ケアマネージャーの仕事内容
ケアマネの主な役割
ケアマネ試験を合格すると、ケアプラン計画や連絡調整といった現場から計画・設計する仕事が主体になります。
2.ケアマネ試験の概要

ケアマネジャー試験の試験内容・合格基準・必要書類など、試験の全体像をわかりやすくまとめました。
試験内容
試験の詳細は例年5月〜6月頃に各都道府県から発表されます。
| 出題方法 | 出題は五肢複択方式 解答はマークシート方式 |
| 試験時間 | 120分 ※点字受験者(1.5倍)180分、弱視等受験者(1.3倍)156分 |
| 出題数 | 60問 介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問 |
| 出題範囲 | 「介護保険制度の基礎知識」「ケアマネジメントの実際」など、厚生労働省の試験実施要領に準拠 |
出題形式は五肢複択方式で、解答はマークシート方式です。試験時間は120分(配慮対象者は延長あり)で、出題数は計60問です。
内訳は介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問となっており、受験者は全問に解答する必要があります。
受験申込から合格発表までの流れの目安
受験申込から合格発表までの時期の目安は下記のとおりです。
| 受験申込期間 | 6月頃 |
| 試験日 | 10月中 |
| 合格発表 | 11月下旬頃 |
ケアマネ試験 必要書類一覧
申込時に以下6点を揃えてください
証明書 勤務先で発行
免許証・登録証 写しを提出
提出には、受験申込書、実務経験証明書、国家資格免許証や登録証の写し、写真、受験料、返信用封筒が必要になります。
また、ケアマネ試験は都道府県ごとに実施されるため、申込期間や必要書類が異なります。受験を検討される方は受験地を必ず確認するようにしましょう。

各都道府県の対応している課について、社会福祉振興・試験センターの介護支援専門員より確認できます。
参考:公益社団法人東京都福祉保健財団|令和8年度東京都介護支援専門員実務研修受講試験
3.ケアマネ試験合格後の流れ

ケアマネ試験に合格後、各都道府県に介護支援専門員証の交付申請を行います。
その際、登録申請と実務研修の受講が必要です。実務研修修了後に専門員証が交付され、正式にケアマネとして働くことができます。

登録申請の期限は実務研修受講後から3ヶ月以内です。
専門員証の有効期間は5年間で、更新するには所定の更新研修を受講する必要があります。
4.ケアマネ試験の合格率は?|難易度の現状と推移

ケアマネ試験の合格率は過去10年間で10〜32%と大きく変動しています。
介護福祉士と比較しても難易度の差は歴然です。最新の合格率と推移をもとに、現在の難易度を確認しましょう。
最新の試験結果:合格率と合格ライン(ボーダーライン)の推移
ケアマネ試験の過去10年間の合格率の推移は、下記のとおりです。
ケアマネジャー試験
合格率の推移(第18〜28回)
出典:厚生労働省
最高合格率
32.1%
第27回(令和6年度)
最低合格率
10.1%
第21回(平成30年度)
直近(第28回)
25.6%
令和7年度
第21回から難化が進んだが、第24回以降は回復傾向にある。
ケアマネ試験の合格率は、第21回(平成30年度)に10.1%まで急落し、大きく難化しました。その後は回復傾向にあり、第27回(令和6年度)には32.1%と20年ぶりに30%台へ到達。
直近の第28回は25.6%と落ち着いており、近年は比較的取り組みやすい水準が続いています。
難易度の波はあるものの、全体的には合格を狙いやすい環境になりつつあると言えます。
参考:厚生労働省|第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について
他の福祉系国家資格(介護福祉士等)との難易度比較
介護資格 合格率比較
ケアマネと介護福祉士 合格率の推移
出典:厚生労働省 ※各試験の直近10回分を並べて比較
ケアマネ 平均
20.4%
ケアマネ 最高
32.1%
介護福祉士 平均
72.5%
介護福祉士 最高
84.3%
介護福祉士は57〜84%台で推移する一方、ケアマネは10〜32%と難易度の差は歴然。
介護福祉士の合格率は平均72.5%と安定して高水準を維持しているのに対し、ケアマネは平均20.4%と約3分の1以下。
両試験の難易度差は非常に大きく、介護福祉士取得後にケアマネを目指す場合、合格率の大きなギャップを念頭に置いた計画的な学習が不可欠です。
参考:厚生労働省|第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について/介護福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移
5.ケアマネ試験が「難しい」と言われる理由

ケアマネ試験には、受験資格の厳しさ・2分野での基準点突破・五肢複択という3つの壁があります。
対策前にその特性を正しく理解しておきましょう。
厳格な「受験資格」という最初のハードル
ケアマネ試験は、そもそも受験資格を満たすこと自体が第一のハードルです。
介護福祉士などの国家資格取得後、5年以上かつ900日以上の実務経験が必須です。つまり試験勉強を始める前から、長いキャリアの積み上げが求められます。
誰でも挑戦できる試験ではない点が、難しさの根本にあります。
参考:公益社団法人東京都福祉保健財団|令和8年度東京都介護支援専門員実務研修受講試験
2つの分野で基準点超えが必要というルール
ケアマネ試験は合計点だけでなく、「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の2分野それぞれで基準点(70%)を超える必要があります。

60問(介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問)なので、
介護支援分野は18問、保健医療福祉サービス分野は25問が合格ラインです。
どちらか一方が基準を下回れば、総得点が高くても不合格。苦手分野を得意分野でカバーできない仕組みです。
バランスよく全範囲を仕上げる必要があり、対策の難易度を一層高めています。
参考:公益社団法人東京都福祉保健財団|令和8年度東京都介護支援専門員実務研修受講試験
特殊な解答形式「五肢複択」の罠
ケアマネ試験は「5つの選択肢から正しいものを2つまたは3つ選ぶ」五肢複択形式です。
1つでも選択ミスがあればその問題は0点。「なんとなく正しそう」な感覚では通用せず、全選択肢の正誤を正確に判断する力が求められます。
一般的な四択試験より格段に難しく、広範な知識を曖昧さなく定着させることが不可欠です。
6.ケアマネ試験合格への第一歩を踏み出そう
ケアマネ試験は合格率10〜32%と難易度が高く、合格率の推移や特殊な試験形式を把握した上で、計画的な学習を開始することが推奨されます。
試験は2分野での基準点突破と五肢複択という特殊な形式が特徴です。申込は6月頃、試験は10月中旬、合格発表は11月下旬が目安です。
合格後は実務研修を経て専門員証が交付されます。まずは受験資格と受験地の情報確認から始めましょう。






