看護助手は医療現場を支える重要な職種ですが、他の医療職と比べると控えめな水準となっています。しかし、夜勤専従や資格取得により収入を伸ばすことは十分可能です。
本記事では、年齢別・地域別の給与相場、看護師・准看護師との比較、そして現実的な収入アップの方法を詳しく解説します。
- 看護助手の平均年収・月収と男女別・年齢別・地域別の給与相場
- 看護師・准看護師との年収差と、その理由
- 夜勤専従・資格取得による具体的な収入アップ戦略
1.看護助手の給料・年収の相場

厚生労働省の最新データをもとに、看護助手の平均年収・月収・ボーナスの実態を解説します。
男女別の給与差や時給換算額、実際の求人市場における相場感を把握しましょう。
平均年収・月給・ボーナスの現実
看護助手の年収相場は男女計で約329万円、月収は約23.5万円です。男性が約342万円、女性が約326万円と男性がやや高めですが、ボーナスは女性の方が多い傾向にあります。
月収ベースでは男女差は約1.4万円程度と比較的小さく、年間ボーナスは約46万円が平均的です。医療現場を支える重要な職種ですが、給与水準は他の医療職と比べると控えめな水準となっています。
2.看護助手の給与比較|年齢・地域・雇用形態

年齢や経験年数による年収の推移、都道府県別の地域格差、フルタイムとパートの違いなど、条件別の給与水準を詳しく比較します。
自分の状況と照らし合わせて参考にしてください。
1時間当たりに換算した場合の賃金
看護助手の時給換算額は、一般労働者で1,744円、短時間労働者で1,258円となっています。フルタイム勤務の方が時給換算で約500円高く、年収ベースでは約100万円の差が生まれます。
短時間労働者でも時給1,258円は比較的安定した水準で、家庭やプライベートとの両立がしやすい働き方とも言えます。
参考:厚生労働省|職業情報提供サイト(job tag)|看護助手
年齢別の年収
看護助手の年収は年齢とともに上昇し、45〜49歳で最高の360.6万円に達します。20代前半は275.4万円からスタートし、30代前半で331.8万円まで増加します。
50代後半以降は徐々に減少傾向となり、65〜69歳では290.1万円となります。
経験を積むことで着実に収入が上がる職種ですが、ピーク時でも年収400万円以下という水準のため、夜勤や資格手当での収入アップが重要です。
参考:厚生労働省|職業情報提供サイト(job tag)|看護助手
経験年数別の所定内給与額
看護助手の給与は経験年数に応じて段階的に上昇します。未経験者は19.34万円からスタートし、1〜4年で20.61万円、5〜9年で21.73万円、10〜14年で22.83万円と着実に増加します。
15年以上の経験者は23.20万円となり、未経験者と比べて約4万円の差が生まれます。昇給ペースは緩やかですが、長く勤めることで安定した収入アップが見込める職種です。
参考:厚生労働省|職業情報提供サイト(job tag)|看護助手
都道府県別の平均給与
🗾 地域別 平均給与一覧
看護助手の年収・時給を地域ごとに比較
北海道・東北
関東
甲信越・北陸
東海
関西
中国
四国
九州・沖縄
- 1位 関東 339万円
- 2位 東海 334万円
- 3位 甲信越・北陸 330万円
- 1位 関東 1,598円
- 2位 中国 1,465円
- 3位 九州・沖縄 1,446円
看護助手の地域別給与では、関東が年収339万円で最も高く、次いで東海地方が334万円、甲信越・北陸地方が330万円となっています。
一方、九州・沖縄は270万円と最も低く、地域による年収差は約70万円に達します。時給では派遣が関東地方が1,598円、中国地方で1,465円と高めですが、年収では都市部が優位です。
参考:株式会社カカクコム|求人ボックス|看護助手の仕事の年収・時給・給料
3.看護師・准看護師との比較

看護助手の給料について考える際、他職種との比較や業務内容とのバランスを見る視点が重要です。
対価としてどのような業務が求められるのかを理解することで、ミスマッチのない職場選びが可能になります。
看護師:約518万円 准看護師:約415万円 看護助手:約329万円
看護助手の年収は看護師より約189万円、准看護師より約86万円低いことがわかります。この差は主に資格の有無と業務範囲の違いによるものです。
看護助手は医療行為ができず、療養上の世話や看護補助業務に限定されます。一方、看護師・准看護師は専門資格を持ち、医療行為が可能で責任も重いため、その専門性が給与に反映されています。
キャリアアップを目指すなら、資格取得が収入向上の鍵となるでしょう。
4.看護助手の年収をアップさせるキャリア戦略

夜勤専従という働き方や介護福祉士の資格取得など、看護助手の経験を活かして収入を増やす具体的な方法を紹介します。公的制度の活用法も解説します。
夜勤専従や手当の活用
短期間で収入アップを図る確実な方法は夜勤の回数を増やすことです。看護助手の夜勤手当の平均は、1回あたり7,000円~1万円程度支給されます。
さらに「夜勤専従」という働き方も選択肢の一つです。
東京都内の看護助手・夜勤専従は、正社員で年収350万~450万円と全国平均より高めです。夜勤手当が上乗せされるため、日勤のみの看護助手より収入が増えます。
パート・アルバイトは1夜勤2万~2.8万円で、週2回勤務なら月16万~22万円程度。副業として週1回なら月8万~10万円の収入が見込めます。
柔軟な働き方が可能で、夜間勤務が苦にならない方には効率的な収入源となるでしょう。

ただし生活リズムが不規則になるため、健康管理には十分な注意が必要です。
参考:Indeed Japan 株式会社|Indeed(インディード)|東京都の夜勤専従 看護助手の求人
資格取得によるベースアップ
長期的に収入アップを目指すなら資格取得が堅実なルートとなります。
看護助手としての実務経験を3年以上積み、特定の研修を修了することで、国家資格である「介護福祉士」の受験資格が得られます。
実務者研修を経て介護福祉士を取得すれば、月額5千円〜2万円程度の資格手当が付くケースも一般的です。ただし、施設によって資格手当の有無があるので、事前に確認することが大切です。
参考:レバウェル株式会社|レバウェル介護|介護福祉士の資格手当の相場は?取得すると給与がいくらアップするのか解説
5.看護助手の給料に関するよくある質問

初任給の目安や夜勤手当の相場、資格取得による収入アップ幅など、看護助手を目指す方や現在働いている方からよく寄せられる給料に関する疑問にお答えします。
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資格がなくても給料は上がりますか?
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資格がなくても勤続年数に応じて定期昇給するケースはありますが、その上昇幅は一般的に緩やかです。
- 夜勤回数を増やす
- 実務経験を積んでリーダー職に就く
- 賞与実績の良い病院へ転職する
大幅な収入アップを目指す場合は、上記のような行動が効果的です。
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看護助手の初任給はどのくらいですか?
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地域や施設によって異なりますが、月給18万円から20万円程度が目安となります。これに夜勤手当などが加算されるのが一般的です。
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夜勤をするとどのくらい給料が増えますか?
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夜勤手当は1回あたり7,000円~10,000円が相場です。月に4~8回の夜勤を行うと、月額3万円~8万円程度の収入増が見込めます。
深夜帯の勤務には割増賃金も適用されるため、夜勤回数が多い療養型病院などでは年収で数十万円程度の差が生まれることもあります。
体力的な負担はありますが収入アップには効果的です。
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資格を取ると給料は上がりますか?
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介護福祉士の資格を取得すると、月額5,000円~20,000円程度の資格手当が支給される施設が多いです。
資格取得支援制度や就学資金貸付制度を利用することで、働きながら費用負担を抑えて資格取得を目指すことができ、条件を満たせば返済免除になる制度もあります。
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年収400万円以上稼ぐことは可能ですか?
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看護助手で年収400万円以上を目指すには、下記のような工夫が必要です。
- 夜勤を多めに入る
- 介護福祉士などの資格を取得する
- 管理職を目指す など
一般的には年収300万円~350万円程度ですが、夜勤手当や資格手当、役職手当を組み合わせることで到達可能です。
6.看護助手の給料は経験と働き方次第で向上可能
看護助手の給料は全国平均で年収約329万円、月収約23.5万円です。全産業平均より低めですが、夜勤専従や資格取得により収入向上は十分可能です。
介護福祉士資格を取得すれば月5千円~2万円の手当も期待できます。経験年数とともに着実に昇給し、45~49歳で年収ピークを迎えます。
現状を正しく理解し、自分に合った働き方や資格取得を選択することで、安定したキャリア形成が実現できるでしょう。






